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| 国の政治・国際連合など |
| 国会@ 憲法では国会を国権の最高機関とし、政治上、最も高い地位を与えている。また、国会は法律を作れる立法権を持ち、唯一の立法機関とし、法律を作れるのは国会だけとしている。 国会は話し合いを慎重に行うため衆議院と参議院の二院政をとっている。衆議院の定数は480名、任期は4年、被選挙権は25歳以上であり解散がある。参議院の定数は242名、任期は6年、被選挙権は30歳以上であり解散がない。 衆議院は小選挙区制で300名、比例代表制で180名選ぶ。参議院は選挙区制で146名、比例代表制で96名選ぶ。 国会A 国会の種類は3つあり、毎年1月から150日開かれ、翌年度の予算などを話し合う通常国会、国会が閉会中に急な問題が発生した場合に開かれる臨時国会、衆議院の総選挙後に総理大臣を指名する特別国会がある。 国会を開くのに必要な出席数を定足数といい、総議員の3分の1以上である。また、臨時国会はどちらかの議員の4分の1以上の要求があれば、開くことができる。 国会の仕事には、法律の制定、予算の議決、条約の承認、総理大臣の指名、憲法改正の発議などがある。総理大臣の任命は天皇の仕事である。条約を結ぶのは内閣の仕事である。 国会B 国会の仕事には他に、国の行政について、調査したり、証言を求めたりできる国政調査や不正なことを行った裁判官をやめさせることのできる弾劾裁判所の設置などがある。 法律案を国会に提出できるのは議員か内閣であり、衆参どちらかの議院の議長に渡される。議長はその法律案をそれに詳しい委員会に渡し、ときには議員以外の専門家を呼ぶ公聴会を開く事もある。その後本会議で多数決が採られ、別の議院に渡される。 日本は内閣が失敗をした場合、国会に対して連帯責任がある議院内閣制をとっているため、衆議院は内閣に行政を任せられないと思ったときは、内閣不信任案を決議して、内閣を総辞職させることができる。 衆議院の優越 衆議院は任期が短く、解散があるために、国民の意思が反映しやすいため、参議院よりも強い権限が与えらている。これを衆議院の優越という。法律案は衆参で議決が異なった場合、衆議院で再び多数決を採り、3分の2以上の賛成があれば、その法律案は成立する。 また予算の議決、条約の承認、総理大臣の指名については、衆参で議決が異なった場合は、両方の代表者の話し合いである両院協議会を開き、それでも意見が一致しないときは衆議院の議決が国会の議決になる。 内閣不信任案の決議ができるのは衆議院だけであり、予算案は必ず衆議院から話し合いを行わなければならない。これらも衆議院の優越である。 内閣 内閣は国の政治を実際に行う行政権を持ち、国会議員から選ばれた内閣総理大臣と、過半数を国会議員の中から、総理大臣によって選ばれた国務大臣で構成されている。 内閣の仕事には条約の締結、予算の作成、天皇の国事行為に対する助言と承認、国会の決議の必要ない決まりである政令の制定がある。 内閣の仕事には他に裁判所に対するものがあり、最高裁判所の長官の指名、最高裁判所の長官以外の裁判官の任命がある。ただし、最高裁判所の長官を任命するのは天皇である。 裁判所@ 衆議院が内閣不信任案を決議したときは、内閣は10日以内に衆議院を解散するか、総辞職しなければならない。 内閣が衆議院を解散した場合は40日以内に総選挙を行い、選挙から30日以内に総理大臣を選び直す特別国会を開かなければならない。 内閣はその下に、内閣府や文部科学省など、1府12省庁の行政機関を持つ。警察庁と防衛庁は内閣府、検察庁は法務省、消防署は総務省、気象庁は国土交通省の管轄である。 裁判所A 裁判所は裁判によって、個人、企業を守る司法権を持つ。また、裁判官は他の権力から圧力を受けることをさけるため、憲法によって、裁判官は法と自分の良心だけに従って裁判をするように定められている。 裁判所は、日本にひとつの最高裁判所、各地方にひとつの7つある高等裁判所、北海道に4つとその他の各県にひとつの地方裁判所、軽い事件を扱う簡易裁判所、家庭問題や未成年の事件を扱う家庭裁判所の5種類がある。 最高裁判所以外の裁判所を下級裁判所と呼ばれ、そこの裁判官は最高裁判所の作成した名簿によって、内閣が任命する。 裁判 裁判には犯罪を刑法によって裁判する刑事裁判、人と人の争いを民法によって裁判する民事裁判がある。また、各裁判所には法律が憲法と矛盾しないか調べる違憲立法審査をする。 民事、刑事裁判とも3回まで裁判のやりなおしができ、これを三審制という。2度目のやり直しを要求することを控訴、3度目のやり直しを要求することを上告という。 民事、刑事裁判とも、訴えた人を原告というが、民事裁判では訴えられた人を被告、刑事裁判では被告人という。刑事裁判の原告は常に検察官である。 三権分立など 最高裁判所は司法権の最高機関であるため、その裁判官は総選挙のときに国民に審査され、これを国民審査という。また、最高裁判所は最終判決を出す場所であり、違憲立法審査についても最終判決を出すので、憲法の番人と呼ばれている。 立法権、行政権、司法権の3つの権利をひとつの場所が持つことを避けていて、これを三権分立という。 国民は立法権を持つ国会議員を選挙でき、行政権のある内閣を世論で動かすことができ、司法権を持つ裁判所に対しては国民審査ができる。 国際連合@ 国際連合は第二次大戦終了の1945年に発足し、本部はニューヨークにある。加盟国は当初は51ヶ国であったが、現在は世界のほとんどの国の約200ヶ国が加盟している。日本は1956年に加盟した。 国連の主要機関として、全加盟国で構成される最高機関の総会、平和と安全の維持についての安全保障理事会、経済や文化の交流のための経済社会理事会、加盟国間の争いを裁判するオランダのハーグにある国際;司法:裁判所、国連の運営事務を行う;事務局:がある。 国連の総会は1国1票で、議決は多数決で行われる。国連運営の代表者は、事務局の最高責任者である事務総長であり、5年の任期があり、総会で選ばれる。 国際連合A 安全保障理事会は5つの常任理事国と10の非常任理事国で構成される。常任理事国は50音順にアメリカ、イギリス、中国、フランス、ロシアであり、非常任理事国は任期2年で日本も何度か理事国になっている。 安全保障理事会の議決は多数決制であるが、常任理事国の1ヶ国でも反対すると、その議決は否決される。これを拒否権という。 経済社会理事会には多くの専門機関があり、健康向上のためのWHO、貿易の拡大のためのIMF、原子力の監視のためのIAEA、文化の交流のためのユネスコ、児童の救済のためのユニセフなどがある。 国際連合B 国際紛争に対して、国連はPKOと呼ばれる平和維持活動を行い、PKFと呼ばれる平和維持軍の派遣や、軍事監視団の派遣を行う。日本の自衛隊もカンボジアの選挙監視、モザンビークの機雷撤去などを行った。 環境問題に対して、1972年にスウェーデンのストックホルムで人間環境会議を開いた。また、1992年にブラジルのリオデジャネイロで環境開発会議を開き、これは地球サミットと呼ばれている。 世界の人々の人権の向上のために、1948年世界人権宣言を採択し、さらにその後、強制力のある世界人権規約を出した。また、北半球に多い先進国と南半球に多い発展途上国の経済格差による南北問題に対して、UNCTADを作り、援助活動を行っている。 |